ホテルデッドスペースの削減
 

ビジネスホテルの収益向上するための設計上のポイント教えます!

2017年05月01日

 

今回は、前回に引き続き、(ビジネスホテルの建設コスト削減ポイント教えます!)
現在設計を進めているインバウンド(訪日外国人旅行者)対象のビジネスホテルの事例をもとに、事業収益向上するための設計上のポイントを解説いたします。

収益向上するために押えなければならないポイントとして一つ目は、延床面積に占めるホテル客室面積=専門用語で言う「レンタブル比」を高めることです。
収益面積を最大にして、できる限り客室数を増やすことが収益向上につながることは言うまでもありません。

この「レンタブル比」を高める工夫を紹介します。

 
■共用部面積を削減
*設備配管スペース(PS)を削減する
通常、給水管や排水管、電気配線は共用部に設備配管スペースを設置しますが、構造体の柱や梁部をかわして設置するため、必要以上の面積が必要となります。
この共用部に設ける設備配管スペースを削減するために、客室の水廻りユニット(ユニットバスやシャワーユニット)の一部を欠き込み、その欠き込み部を設備配管スペースとして利用することで面積が削減できます。


*共用スペースを削減する
客室階に必要なリネン室(倉庫)を隔階おきに設置することで面積が削減できます。
リネン室が無い階は、客室としてそのスペースを活用することで収益面積が増加します。
但し、リネン室は一般的にエレベーター付近に設置されることが多いため、隔階おきに客室となる場合はエレベーターの遮音対策に注意する必要があります。


■客室数を増加させる
*大浴室を設ける
大浴室を1階共用部に設けることにより、客室の水廻りユニットの効率化を図ります。
ユニットバスからシャワーユニットに変更し、客室の面積を削減してその削減された面積で、大浴室を設けると共に客室数を増やします。
共用部面積は増加しますが、客室の効率化で収益部である客室数が増えます。
注意)客室総数が小規模の場合効果がでません。


収益向上するために押えなければならないポイントとして二つ目は、1日に宿泊する宿泊者を増やすことですが、ここでは、最近の宿泊者を増やす客室仕様、ベッドレイアウトを紹介します。


■宿泊者を増やす
*客室タイプ
・客室タイプの事例をもって、宿泊者を増やす仕組みを紹介します。
ワンフロアすべてをシングルルームとした26室、宿泊者数26人プランがあります。
このプランの内8室をそのままシングルルームとし、残り18室についてシングルルーム3室分をツインルーム2室に変更、ツインルーム12室、宿泊者24人のプランにします。
結果、フロア当たり32人の宿泊者となります。

このすべてシングルルームでレイアウトした場合より、ツインルームを併設することで6人増加することができます。

インバウンド対象者は、単身の宿泊の方は稀でほとんどが2名以上の家族が中心です。
このツインルームにエキストラベット(簡易ベッドやソファーベッド等)対応したトリプルユースとしての運営をされているケースもあります。
このようにインバウンド対象ホテルは、ツインルームを多くとり宿泊者を増やし、収益向上につなげています。


*客室のベッドサイズ
・客室のベッドサイズによって宿泊者を増やすことができます。
ベッドサイズは、シングルサイズ幅100㎝、セミダブルサイズ幅120㎝、ダブルサイズ幅140㎝、クィーンサイズ幅160㎝、キングサイズ幅180㎝が一般的に知られているサイズです。

シングルサイズ、セミダブルサイズは1人が使用するサイズで、それ以上のサイズは2人でも使用できるサイズとなります。


最近のインバウンド対象ホテルでは、シングルルームのベッドサイズ幅を140㎝採用し、宿泊者の構成によってはシングルルームをダブルルームとして、2名利用として収益を上げているケースが多いです。


これまで説明しました、収益向上における設計ポイント事例はごく一部ですが、レンタブル比の向上や許容宿泊者数を増やすため機能を追求することが収益改善につながります。

 

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