お客さまの声/工場

プラスPMへの依頼料は、コストダウンで相殺.“新規顧客が取れる工場”を安価に実現

株式会社ショーエイコーポレーション


株式会社ショーエイコーポレーション(以下 ショーエイ)は、軟包材(フィルム状の柔らかい包装材)の企画・製造・販売および、商品の包装作業そのものを請け負うを「受託包装」を行っている企業です。1968年設立。2008年JASDAQ上場。年商113億円。正社員200名。製造・包装拠点は大阪2箇所、神奈川1箇所。今回は、株式会社ショーエイコーポレーション 代表取締役社長 芝原英司様 に新しいコンセプトを持つ工場の建設コサルティングをプラスPMに依頼した経緯と、その評価についてうかがいました。 
2013.08

 
— ショーエイは、プラスPMにどのようなことを依頼したのですか。
 
芝原:ショーエイは、工場「大阪第二センター」の建設においてコンストラクション・マネジメント(CM)をプラスPMに依頼しました。具体的な依頼内容は「一流の技術を持つ総合建設会社を選定」「高品質な工事を低コストで実行」「工事段階の品質のチェック」「工事途中の仕様変更による予算オーバーを防ぐ」というものでした。
  結果的に、プラスPMにお支払いした費用は、建設コストが下がったことで、相殺(捻出)することができました。だから、プラスPMへの依頼費用は実質ゼロ円だったのです。施設のほうも、お陰様で期待していたとおり「営業力のある工場」が完成し、とても嬉しく思っています。
 

工場外観


「新規顧客を獲得できる工場」
「営業力のある工場」を建設ために

— 「営業力のある工場」とは、具体的にどのような工場なのでしょうか。
 
芝原: 「営業力のある工場」とは、「工場を見学してもらえれば、それだけで仕事が来るような工場」のことです。
 私たちがつくっている簡易包装の需要は、安くつくれる海外の台頭もあり、年々、厳しくなっています。だからこそ、私たちとしては、日本、あるいはショーエイでないとできない付加価値の高い仕事をお客様に提案する必要があります。そのための施設として位置づけたのが、この「大阪第二センター」です。
 この工場が完成して以来、化粧品会社や有名高級菓子店など、従来、取引のなかった業界からも、定期注文が入るようになりました。工場そのものが、営業マンとなって、仕事を獲得しています。
 
− 具体的に「大阪第二センター」はどのようなものなのでしょうか。
 
芝原:用途や製作しているもの、工場の大きさは、下記のようになっています。
 
 
芝原:この工場は競売で入手した土地に建てたものです。2008年に、受託包装の作業場を新設することを構想していたときに、「大阪第一センター」から道路一つ隔てた近隣の旧製靴工場が競売に出されました。確認書類がないのは気がかりでしたが、立地や土地面積は申し分ありません。
 その建物付き土地を落札し、しばらく倉庫として使った後、 新工場を建設するべく、私たち自身で総合建設会社を選定し、コンペを行いました。しかし、この時のコンペは上手くいかず、工場建設はいったん暗礁に乗り上げました。
 

見学者を招き入れる工場のエントランス


この価格、この仕様は妥当なの!?
最初のコンペが上手くいかなかった理由

− どうして、最初のコンペは上手くいかなかったのですか。
 
芝原:最初のコンペでは、プラスPMのような建設コンサルティング会社を使いませんでした。そもそも、そういう会社が世の中にあることすら知りませんでした。普通に、地場の総合建設会社を何社か呼んで、提案させて、相見積もりを取れば、何とかなるだろうと思っていたのです。
 そして、総合建設会社4社を集め、提案を募り、コンペを実施しました。しかし結局、どの総合建設会社に依頼すればよいのか、「決定」ができなかったのです。
 
− どうして、「決定」ができなかったのですか。
 
芝原: 決定できなかった理由は、「設計内容や見積もりの妥当性が判定できなかった」ことと、「株主への説明責任」の2点です。
 まず、設計内容や見積もりの妥当性についてですが、4社でコンペをすれば、「どれがいちばん安いのか」はもちろん分かりるのですが、その価格によるその設計案が本当に、ショーエイが目指す「営業力のある工場」になるのか、工法や材質は本当に適切なのか、その妥当性が私たちでは判断ができませんでした。
 「株主への説明責任」については、ショーエイは上場企業となったので、大きな設備投資については、その妥当性を株主に説明する必要があります。総合建設会社の選定にしても、なぜそこを選んだのかを論理的に説明できなければいけません。しかし、その理論武装を行うことが自分たちだけでは困難でした。
 もう一点、正直に言えば、その時のコンペで地場の総合建設会社各社が提出してきたデザインは、正直なところ、「単なる普通の工場」でした。到底「営業力のあるデザイン」にはなっていませんでした。各社とも営業攻勢はすごいのですが、肝心のデザインがなっていなかったのです。これはどうも、コンペのあり方、候補の総合建設会社の選び方自体が間違えているのかもしれないとも思いました。
 そうして行き詰まっていたある日、知人を通じてプラスPMのことを知りました。ただ、最初はあまり、乗り気になれませんでしたが。
 

工場内観


気が引けた追加コンサル費用を
まさか相殺できるとは

ー どうして、プラスPMに依頼することが乗り気になれなかったのですか。
 
芝原:その時は、単純にさらに費用がたくさんかかると思ったからです。いくら総合建設会社のお目付役をしてくれるといっても、それを依頼すれば費用が余分に出ます。それを思うと気がひけました。
 しかし、この懸念に対して、「プラスPMは、総合建設会社にコストダウンさせるよう働きかける。そのコストダウンの分で、プラスPMに支払う費用は捻出できる。費用の心配はいらない」と知人から説明がありました。
 さらにプラスPMのホームページを見ると、イオングループをはじめ多くの大手企業の仕事を手がけていました。実際に木村社長とお会いし、お話をしましたが人柄も誠実ですし、ここは確かな会社に違いないと思えたので、仕事を依頼することを決めました。
 その後の、総合建設会社選定の作業は、基本的に、プラスPMにリーダーとして動いてもらいました。経営者である私の立場からすると、新工場の建設室の室長を一次雇いしたような格好でした。

プラスPM ここがポイント!

 このプロジェクトにおける「総合建設会社選定」の作業は次のような手順で進めていきました。
 
【1】「営業力のある工場」の定義
ショーエイ様が求める「営業力のある工場」「新規顧客を連れてこられる工場」を、この言葉をそのまま総合建設会社に伝えても、意味を理解されません。場合によっては、誤解も生じます。そこでまずはショーエイ様の希望を綿密にヒアリングし、その内容を、総合建設会社に理解できる言葉、建築の言葉に翻訳するという作業を行いました。
 
【2】その他、要求仕様の整理
新工場が、従業員の皆様に働きやすい環境になるよう、ヒアリングを重ねながら、総合建設会社に提示する要求仕様を整理し、たとえば、「一階の倉庫の荷重」、「フォークリフト走行の有無」、「一回に運ぶ荷物の重さ」「従業員の男女比率」など、一つひとつを明確化していきました。
 
【3】参考プランづくり
ヒアリングした仕様、条件を元に、ショーエイ様向けの参考情報として、工場全体の見取り図(プラン)を作成しました。
 
【4】概算見積の策定
ヒアリングした仕様を元に、「この条件で建てれば、費用はだいたいこれくらいになる」という概算見積りを、ショーエイ様向けの参考情報として、作成しました。
 
【5】総合建設会社向け条件書の作成
コンペに参加する総合建設会社向けに、設計・施工に対して施主側から求める条件を記した書類を作成しました。
 
【6】総合建設会社の選定
コンペに参加する候補総合建設会社は、プラスPMが選定しました。候補企業は合計5社。内訳は、大手総合建設会社1社、中堅上場総合建設会社2社、大阪地場総合建設会社1社でした。選定に際しては、大手・中堅・地場中小をバランス良く選ぶよう心がけました。そうすれば、提案内容や価格の違いが、ショーエイ様にとって分かりやすくなると考えたからです。
(※今回のコンペでは、前回ショーエイ様が独自で実施したコンペに参加した地場の総合建設会社にも参加を呼びかけましたが、大半の会社が辞退しました。辞退した企業は、もしかすると私たちのような建設コンサルタントが仕切るコンペに対して、めんどくささを感じたのかもしれません。)
 
【7】コンペの実施
2010年9月9日にショーエイ本社でコンペを実施しました。各社、持ち時間1時間程度でプレゼンしていただきました。

工場内観


提案価格が最も高かった
大林組を全員一致で選んだ理由

ー コンペの結果、大林組を選ばれたそうですが、その経緯を教えてください。
 
芝原:5社のプレゼンを見て、大手総合建設会社と中小総合建設会社の差が歴然とわかりました。大林組は、私たちが目指す「営業力のある工場」というコンセプトを、最もよく理解してくださいました。提案価格は、大林組が最も高かったのですが、その費用を十分に納得させる提案内容でしたので、プレゼン後、全員一致で大林組に依頼することを決めました。

プラスPM ここがポイント!

 大林組の提案と設計は見事なものでしたが、プラスPMの仕事は、その上で「できるところでコストダウンを行う」ことです。
 今回、たとえば照明については当初「電球が自動で昇降する仕様」が提案されました。自動昇降式は、電球取り替え時のメンテナンスが楽です。しかし、つきつめて考えると「メンテナンスの簡単さ」は、「営業力のある工場」には直接つながりません。そこで、年に一回の電球入れ替えを竿を使って手動で入れ替える安価で簡易な方式に切り替えました。
 このように、さまざまな仕様をしらみつぶしにチェックし、コストダウンに努めていきました。

工場から外を見る


 

土壌汚染の発覚も、
的確なアドバイスで乗り越えて

− 工事をはじめる前に、競売跡地で土壌汚染が見つかったそうですね。どのようなことが起きたのですか。
 
芝原:工事をはじめる前に、土壌調査を行ったところ、工場用地の土壌がシアンに汚染されていることが分かりました。今回、競売を通じて入手した用地は、以前、毛染め用品を製造する工場が建っていたことがあるそうで、その製造過程でシアンが流出したようでした。
 土壌汚染が判明したときは、正直参りました。しかし、悩んでいてもしかたがありません。ショーエイの新工場は、「清潔・安全・安心な工場」でなければいけませんので、多額の追加費用に躊躇してはいけません。「土壌は根本から入れ替える」と、直ちに決めました。
 この土壌汚染のことは、早期に気づくことができて、本当によかったと思います。工場を建て終わった後で気づいても、どうにもなりませんから。総合建設会社向けの条件書に予め「土壌調査を行うこと」を盛り込んだのは、プラスPMのお手柄でした。

プラスPM ここがポイント!

 今回の土地は、「確認書類無しの競売物件」だったので、何があっても不思議はありませんでした。そこで、総合建設会社に条件書を出すときに、念のため、「建設前に土壌調査を行うこと」と記しました。
 しかし、コンペで提出された費用はあくまで「土壌調査込みの費用」です。 そこに「土壌汚染が判明した後の、土壌改修の費用」は含まれていませんので、それはショーエイが負担しなくてはいけません。また、今回の土地は、それほど広くなかったので、仮に土壌改修を行わないまま工場を建てても、土壌汚染法には抵触しませんでした。すべてのことをお伝えし、土壌改修するかしないかの判断を仰ぐことにしました。


これからもプラスPMには、
日本企業への強力な後方支援を期待

ー 今回のプロジェクト全体を通じての、プラスPMへの評価はどのようなものでしょうか。
 
芝原:もしプラスPMがいなかったら、大林組のような大手総合建設会社に本気の仕事をさせることはできなかったかもしれません。プラスPMがコストダウンのお目付役として目を光らせていてくれたからこそ、安心して大手総合建設会社と付き合うことができました。
 おかげで、素晴らしい工場を建てることができました。ショーエイを取り巻く事業環境は、今後とも厳しさを増していくでしょうが、安価な海外企業に負けないだけの付加価値をアピールすることで、さらに成長し続けたいと考えています。プラスPMには、今後とも日本の企業の設備投資を強力に後方支援していただきたいと思います。今後のご活躍に期待いたします!
 

写真右は株式会社ショーエイコーポレーション代表 芝原英司様、
写真左はプラスPM代表 木村